体験修行の感想文・体験談
30代 体験修行 女性
今回、友人からの誘いを受けて1泊2日の修行体験に参加しました。修行というと規律が厳しくずっと緊張感を持ち続けながら過ごすイメージをしていたが、思ったよりも楽しむ気持ちを持ちながら参加ができた。ちょうど今月30歳という節目を迎え、心を落ち着かせて煩悩を振り払い、少しでも心清らかにこれからの人生を歩みたいと願いながら、様々な体験をさせてもらった。お百度参りや滝行は心が無になる感覚を得ることができた。学生時代は部活のトレーニングなどゴールに対して夢中で自分を追い込み、終わった後の開放感や達成感を味わう機会が多くあったが、社会人として働く今はなかなかこの感覚からは遠のいていた気がする。どうしても楽を求めて自分の行動を選択してしまいがちであるが、自分を律したり気持ちの整理 や落ち着きのためにあえて追い込む選択肢を持っておくこともいいかもしれないと思えている。読経や写経に取り組んだ際には少し邪念が入ってしまったが集中する時間を持てたことで自分の心の状態の変化に気づけた気がする。集中できていない時は読みがスムーズに進まなかったり文字が明らかに雑になっていたり、こんなにも分かりやすく表現されてしまうのかと少し驚いた。おそらく日常生活の中でも自分の心の乱れが言動や態度に出てしまって周りを巻き込んでしまっていることがあるかもしれない。自分の心の変化にはちゃんと自分自身が気づいてあげるようにし、自分も周りも心穏やかに過ごせるような意識を持ち続けたいと思った。普段一人暮らしをしていて家事も仕事もそれなりにこなしているが、今回集団生活をすることで『誰かのため』にどうするべきか、何をするべきかという考えを巡らせることができ、相手の心を考える大切さも改めて感じられた。自分のためだとおろそかにしてしまうことも多々あるが、人のためと思うことでできることも多くある。生きていく上で人とどう付き合うかは常に考えなければならないが、自分も相手も大事にする生き方をこれから考えていきたい。貴重な経験をありがとうございました。