体験修行の感想文・体験談
体験修行 感想文|20代 女性
2017年5月2日からの体験修行で、目的は主に滝行を体験し、今まで体験したことのない感覚と見たことのない世界に、踏み入れることでした。好奇心と心身の鍛錬が混ざった行動です。
着いてから、挨拶の作法の説明を受けた時、今更ながら挨拶の大切と見知らぬ初対面の方への
自らの挨拶に未だ緊張してしまう「昔の」自分がいました。
今の私は接客業に携わっており、従業員としてお客様や社内の方へは率先して緊張もなく挨拶できるのに、いざ職場から離れ身一つになると、今までウンザリするほど愛してもいたり嫌いになったり感謝したり申し訳ない気持ちになったりしていた職場が、私にとっては「鎧」となり「刀」となっていたんだなと感じました。
職場で緊張してしまうということは鎧や刀は装備品なので、私は未だ血・肉・骨になっていないと言うことを痛感しましたので、自分自身に負けてたまるかと痛感し勤行に勤めました。
光明真言や般若心経は何度も繰り返し唱えて行くうちに、最初は足がつらくて集中出来ませんでしたが、二日目の瞑想の時間には今まで出来なかった胡坐が出来るようになり、それ以降の勤行は唱えることに集中することが出来ました。瞑想の時には、自分の先祖や親戚の顔と声を思い起こしていました。
本来の目的であった滝行は、声がかき消されてしまい水の勢い力に圧倒されました。身体は冷えましたが、滝から出た後は、滝行をする時間を作ってくれた職場の人への感謝や、今まで辛いことも沢山あったのに楽しい思い出とか笑顔とか笑い声が、脳内に心地良く響きました。体験修行から戻ったら、心から「ありがとう。これからも一緒に頑張らせて下さい。宜しくお願いします。」と挨拶します。
この体験から世界は広く、自分が出会っていない人やこれから出会うっていく人も沢山いるんだと、今までのことが意味がない訳ではないと言うことも改めて分かりました。今まで、井戸の中の蛙の気持ちでしたが、こうして体験できて良かったです。今の会社の人達に、感謝します。そして、天光寺の皆様ありがとうございました。