体験修行の感想文・体験談
体験修行 滝行 宿坊 20代 男性
私は先日より参加させていただいている企画でお世話になっている小藪さん、とろサーモンの村田さんより、お寺で一泊二日の修行をしてくるようにと言われ、天光寺に一泊二日の修行をしに訪れました。
当初の目的はエピソードトークを話すときに早口になってしまうので、それを克服することと、芸人という仕事をしていることを両親に内緒にしているため、そのことについて見つめ直すことでした。
天光寺を訪れ、お師匠様にお会いしたときにこの人はタダ者ではないなと感じ、お寺の雰囲気も神秘的なものを感じました。
そして修行が始まり、真言宗のお経の唱え方を修行僧の方から教えていただき、三禮という礼拝の仕方を三百回繰り返しやることになりました。
三禮はとても厳しい修行で体に物凄い負担がかかり、後半は自分でも何をしているかわからない状態になりましたがなんとかやり切ることができました。精神的、肉体的にも成長できたと思います。
その後 夕食をいただき、お昼に食べたときと同様にお師匠様の料理への造詣の深さに驚き、ありがたいものを食べさせていただいているなと身も心も元気になりました。
そして片付けも自分達ですることで感謝とスッキリとした気持ちになることができました。
その後 写経を体験させていただき、三禮でヘトヘトになった足で正座をするのはこたえましたが写経をしていくうちに日頃余りある煩悩が少しずつ消えていく気がしました。
その後お風呂を使わせていただいて一日の汗を洗い流してくうちに身も心もきれいになってく気がしました。
そして一日を終えて自身の成長を見つめ直すうちに、早口のことの他に自信が如何に怠情な生活をしてきていたか、欲望を優先しておろそかになってしまったことを改めて考え、二日目はそういったことに打ち勝てるように修行をしていきたいと思いました。
そして二日目 朝起床し、お寺の大掃除が始まり、普段自宅で清掃を怠っていることもあり、何度もご指導をいただいて細かいゴミや見落としがちな部分の清掃についてのご指摘を受け、身の回りを見渡して配慮することの大切さを学びました。
次に発声の修行と瞑想について教えていただき、日頃芸人として大切な声を出すということについて改めて学び直すことができたのと同時に瞑想によって心の静けさを取り戻すころができ、普段持つことが出来ない貴重なひとときを得ることができました。
その後、お百度参りと滝行の修行をやらせていただくことになり、お百度参りを通じて何かを願うということは気軽に出来るものではなく、しっかり真心をこめて仏様にお願いしなければならないということを学ぶことが出来ました。
そして遂に滝行に行くことになり山の奥へ奥へと仲間達と共に修行僧の方に導かれて、山から流れ落ちるきれいな滝を目の当たりにすることができました。
仲間が必死に滝に耐えている姿を見て自分にものすごい恐怖心が湧いてきましたが何とか勇気を出し滝行に挑むことができました。
そこで全く滝に耐えることが出来ず自分の未熟さを感じました。
また緊張が取れてしまい仲間の米村くんが必死に滝に耐えているのに笑みを浮かべてしまい後にお叱りを受けて自分は何て恥ずかしいことをしたんだろうと情けなくなりました。
最後に護摩を見せていただき火の強さ、荘厳さに圧倒されました。
最後に天光寺のお師匠様、修行僧の方にお別れの挨拶をする際の礼をあろうことか間違ってしまったのは本当に情けなく修行が足りなかったと感じました。
一泊二日という短い期間でしたが、己の反省点を多く見つけ、今後芸人として成長していくにはどうしたらよいか本当に貴重な機会になりました。
ご指導いただいた天光寺の皆様、本当にあるがとうございました。