企業研修の感想文・体験談
企業研修 20代 男性
私は今まですべてにおいて八割やれば満足する性格でした。周りと比較して「何となくそれっぽい」行動をして、平均よりは上かなと思うところで、自分が苦しいと思う前にやめるというような人間だったと思います。しかし、今回この天光寺の新人研修に参加したことで、このような性格からガラリと変わった気がします。そのきっかけとなったのが滝行と三禮でした。
まず滝行について、最初に滝行をすると聞いたとき、嫌だなという気持ちと不安な気持ちが九割、好奇心が一割というような感情でした。実際に滝に着き、自分よりも前の人が本当に苦しそうに滝行しているのを見ると不安な気持ちは更に大きくなりました。自分に最後までできるのだろうか、という気持ちに押しつぶされそうでした。いざ、自分の番になって足を水に入れると、想像以上の冷たさに、いよいよ無理だと思いました。
どんどん深い部分に入っていき、寒さが限界まで達したところでふと負けたくないという感情が沸いてきました。
自分の中でこのような気持ちを持ったことはなかったので驚きましたが、この感情のおかげで最後まで続けられました。新しい自分の発見でした。
次に三禮について、結果から言うと、私は最後までやりきることはできませんでした。それまですべての修行をやってきたため三禮だけすべてをやりきれなかったことに、少しの悔しさはありましたが、不思議と達成感がありました。その理由を考えてみると、自分の体力が尽きる限り精一杯やったと正々堂々と言えるからだと思います。
三禮の最中は本当に辛くて何度も心が折れそうになりましたが、精神的に負けてやめるのだけは絶対にやめようと心に決め、体力が限界をむかえるまで続けました。
今まで自分が苦しさを感じる手前の八割くらいであきらめ、満足してきた私にとって、精一杯やることがどれだけ素晴らしく、自分にとってプラスになるのかを、気付くきっかけになりました。
この二つから学んだことをまとめると、滝行からは自分の中の負けず嫌いな感情と、限界を越えることで見えてくる景色、
そして三禮からは精一杯やることの大切さを学びました。
これらのことは人として生活していく上ではもちろん大事なことですが、社会人としてこれから歩んでいく上でも大変役立つ学びであったと思います。
これから何があってもそこから逃げずに、負けたくないという気持ちで精一杯取り組み、その先にある景色を楽しみにしながら仕事をまっとうできそうだと今は感じています。
また、今回の二泊三日の研修をやりきったということは、自分にとってものすごく自信になりました。
今まで何事にも全力で取り組まず、何かあると環境を言い訳にし、そんな自分に引け目を感じて全く自信を持つことができませんでした。しかし全力で取り組むことができたこの研修が一つの自信になり、自分のことを、少し好きになれた気がします。
これからも自分の一つ一つの行動を意識し、さらに自信が持てるよう精一杯頑張っていきます。三日間ありがとうございました