企業研修の感想文・体験談
企業研修 感想文|40代 男性
まず今回の体験をお話させて頂くに先立ちまして、天光寺様の御住職様、ならびに関係各位様、この度は私どもに研修をお授けいただきまして誠にありがとうございました。ここに深く御礼を申し上げます。この度私どもは、社命により新人および各部門の責任者がそろって1泊2日の研修を天光寺様にて授けていただきました。天光寺様での研修の経験があるのは若かりし頃の弊社代表のみで、私どもは全く初めての研修でした。
まずお寺に着くなり着替えをご用意頂きましたのでそちらに改め、集合の上ご挨拶を行いました。
その際には御住職様より「あなたは人生の主人公か?」という要旨のお話があり、まずもって社員一同、ここで様々に考えさせられました。私自身、よく考えてみればこの40年余の人生のなかで、一体どれほどの割合で「主人公」でいられたでしょうか。私は何のために生まれ、何をなすべき人生なのか、そんなことを研修の間ずっと考えることになる端緒がこの質問にございました。
また挨拶についても大きな声で行儀正しくというお作法があり、建設業という職種からも大きな声を出すことには皆慣れておりましたが、喉から声を出しているものも多々いたことから早々に喉を潰す者が出てしまい、それではいけない、腹から声を出すように、との御指導も一同でお授けいただきました。
続いてのお食事も修行もとい研修の一環ということで、普段食べ慣れない精進料理を皆で協力して配膳し、頂き、そして下膳も協力して行いました。ここには上司も部下も無く、人間と人間としての協力関係が垣間見られたと思います。マネージメントという職務を与えられた人間からみれば、この部分はビジネス的な研修の最も根底に流れるものを集約した様な効果があると感じました。
その後は大きな声での挨拶やお礼を言う練習が行われ、各自最初に御指導いただいた「腹から声を出す」ことを念頭に精一杯の大きな声でお客様に感謝を伝える練習をしておりました。この時点でもう喉が潰れて声が出ていない若い者もおりましたが(声を出そうとしても、喉の筋肉が思うように動いてくれなかった、と後に申しておりました)、それでも気合いで声を出そうとするその根性には皆、心を打たれました。
あっという間に日は暮れ、再び精進料理で夕食を頂きました。むろん酒などはありません。こういった意味でも、身体を休めて健康的になることができた人間が多かったと記憶しております。かくいう私も晩酌が欠かせない人間でしたが、酒を断った翌日は不思議と爽快に起きられました。
翌日は朝からお百度参りといって20mダッシュを108往復するという研修や滝行などもありました。これは体力に自信のある私達でも身と心が引き締まる内容で、とても有意義な時間となりました。
お昼に本研修最後のお食事を頂いた後は御住職から最後の法話をお聞かせいただきました。この内容も研修を授けていただいた私たちの心にはとても沁みるものがあり、人目をはばかる事無く涙を流す者、今後の生き方を改めると決意を新たにする者、様々おりましたが皆、思いおもいに感じる所があったようでした。
特に、マイナスの思考を持ったり、そのような言葉を口にするとその波動に魂が支配されてしまい、他にも影響するという趣旨のお話はとても感慨深いものがあり、マイナスの思考を持つこと、そして支配されてしまうことはすなわち、自分の心の弱さにつながるのではないかと自分の中で何か答えのようなものが出た感じが致しました。
全てのメニューが終了した後は、各自感想文を記入して研修修了となります。
この感想文を書く段になると、前日にこのお寺にやってきた時とは全く違う光景が私の眼前に広がっており、管理職は管理職、新人は新人で固まって2つのブロックに分かれていた弊社の団体が1つになり、上司は部下に慈愛をもって、新人は上司に対して畏敬の念と先輩の胸を借りる様な人懐こさをもって、それぞれ接しておりました。この情景は天光寺様での研修なしには決して見られなかったものと思っております。
研修を終えて天光寺様を後にした翌日からは通常の業務に各自戻っていきましたが、見違えるほどに現場でのチームワークや協力体制も向上し、管理職と現場職の人間との風通しも大変良くなり、より会社が一枚岩になったと弊社代表はじめ、みな天光寺様に感謝しております。
最後になりましたが、この度は大変有意義なものをお授けくださり、誠にありがとうございました。
また新人が入ってまいりましたら、ぜひご研修のほど、宜しくお願い申し上げます。