お祓い・除霊の感想文
お祓い 除霊 20代 女性
山手線に乗っていて新宿駅で降りるとき突然知らないおばさんに声を掛けられました。
「あんた、すごいのつけてる。そのままじゃ良くないから、どこでもいいからお寺さんなり行ってお帰りいただきなさい」
私が「はぁ?」と聞く頃にはおばさんは買い物袋を担ぎながら階段を登っていきました。頭のおかしい人だと思いました。
その何日後かに小田急線で前に座っていた女性が私の顔をじっと見ていました。驚いたような目でずっと見ていて、私が睨み返すと焦って目を反らしましたが時間が経つとまた私のほうを見ていて気持ち悪いなと感じました。
その週末、地元の川沿いを歩いていたら制服姿の高校生カップルが自転車に乗って走ってきて、私を通り過ぎたあと「すっげーのついてる」というような会話をしているのが聞こえてきました。
その頃、自分自身でも何かに呪われているのかなと思い始めました。
身に覚えはまったくありませんでしたがお祓いに行こうと思いネットで調べ始めました。
申込用紙に自分の先祖を書き、相談内容にはここに述べた内容を書きました。
当日は、天光寺の住職が作務衣を来てやってきて挨拶しお祓いが始まりました。
ロウソクを灯した部屋でお経をずっと聞いていました。
途中、体が急に火照って寒気がして、震えが止まらなくなりました。
私じゃない別な誰かが私の身体を操りはじめた。激しく呼吸をしはじめました。
住職が私の肩を抑えましたが、私じゃない私は気が狂ったように叫びだしていました。そして、爪で畳をガリガリとしだし、先週サロンでやってもらったばかりのネイルが剥げてしまいました。見習いの僧侶たちも走ってきて私を止めていました。
周囲から見れば私が暴れていますが、私も私が暴れていることを空から見ていました。
お経はずっと続き、真っ暗闇の中から自分の意識が戻ったとき、見習い僧侶はいなくなって住職と二人でした。
新宿駅のあのおばさんは一体何だったんだろう。という疑問がグルグルしていました。
「結局何が憑いてたんですか?」と住職に聞くと
「血縁と全然関係ない。男性だよ。あなたと世代も違うお年寄りの男性」
まったく身に覚えはないので返答に困りましたが、お祓いの最中には確かに自分に第六感的な何かがありましたからお祓いは受けて良かったんです。
丁度お祓いから帰った日、自宅アパートに救急車と警察の車が停まっていました。
翌日アパートの大家さんに聞いたら、私の部屋の下の階に住んでいた70代の男性が孤独死、死後4カ月経過しミイラ状態で発見されたそうです。
そういえば下の階の住民の生活音が聞こえてこなくなって、電気もつかなくなって、姿も見なくなったと思っていました。
住職の「お年寄りの男性」と言うのと、
死後4カ月も経過していたのに、天光寺のお祓いから帰ってきた日に発見されるなんて、このタイミングは偶然とは思えませんでした。
天光寺のお祓いの日までは発見されず成仏できずに、この世を彷徨って私に憑りついたのかもしれません。