臼杵山 真言宗 天光寺

東京都西多摩郡檜原村にある天光寺では「企業研修」「社員研修」を行っております。「除霊」「お祓い」や「水子供養」「先祖供養」「護摩焚き(供養)」のご相談はもちろん、「ヒーリング」「体験修行」「滝行」「写経」「瞑想」といった半日体験修行ができます。

感想文・体験談

体験修行の感想文・体験談

私が天光寺にお世話になろうと考えた理由は一年前の理不尽な左遷について未だに気持ちを整理しきれていないからというものである。
全く予期しないまま、明確な理由も告げられず、突然の内示となった際の衝撃や絶望、屈辱、困惑は今でも消え去っていない。また、当時の職場に対する不信感も引きずっている。
そのような状態で一年間過ごし、何かにつけて「こんなはずではなかった。なぜ自分はこんなことをしているんだろう。」と考えていたが、十月に転機が訪れるはずと信じていた。にもかかわらず、現状が変わらないことが分かり、これからは日々、無駄に過ごすことなく毎日「今日は充実していた」と思えるようになろうと考えて前途の通りこちらにお邪魔した次第である。
今の職場の同僚は皆実直に仕事に取り組んでおり、活気もあって全く不満はないし忙しく働けている。また、要は常に前向きの思考であり一年前の時点でも「今のままの職場だったら鬱になっていただろうから、転勤出来てよかった。悪い上司に当たっただろうし、どの職場でどの仕事をしていてもあなたの価値は変わらない。今の職場が充実しているのなら最高ではないか。」などと励ましてくれている。
私自身としても少しずつ執着が少なくなってきているように感じるが、本当にそれでいいのかと自問する自分もいる。法話のDVDを拝聴して自念障害というお話が出てきたが、正に自分に当てはまる内容ではないかと思った。
せっかく少しずつ時間や環境のおかげで心が中和されてきているのに、無理矢理元に戻そうとしているのではないか。多分性格的なものだと思っていたし、妻からも呆れられて「早く寺に行ってこい。」と言われていたが…
そのような中、滝行に参加させて頂き前日の雨の影響で水量が増しているという小天狗の滝へ入っていった。想像以上の冷たさと衝撃で途中離脱したくなったが、お寺の方の「せっかくここまで来たのだから、止めるのはもったいない。」との言葉を思い出し、何とか最後まで入りきった。御宝号を唱えながらも心の中では「やってやる。やってやる。」と自分に言い聞かせていたが、これも法話の中の「負けてたまるか。」「やってやる。」と付合しており、こちらでお世話になった甲斐があったのではないかと得心している。
また「人が自分を認めない心配よりも、自分が人を認めない心配をしろ。」というのもまさにその通りである。
自分でも心の持ち方次第であるということは十分理解しているし、そうすべきであるとも分かっているが、足を引っ張ろうとする自分もいる。どなたかにはっきりとさとして頂きたかったのかもしれない。
法話で教えて頂いた「積極的になれ。」「舞台を演じる役者になれ。」「光り輝く存在で生まれたのだから、光り輝く存在で戻らなければならない。」という言葉を指針に少しずつ気の持ちようを変えていきたい。