体験修行の感想文・体験談
体験修行 滝行 宿坊 20代男性
私は、今回人生で初めて寺修行というものに参加させていただきました。
普段の生活でお寺に行く機会などは少なく、初詣で一年に一回行くか行かないかくらいのものです。あまり馴染みのない場所で一泊するというのは初めは少し緊張や、何をするかが分からない不安などもありましたが思えばあっという間に終わってしまいました。
到着して早々、電子機器は使えないということでお寺にスマホを預け、
「ああ二日も触れないのか、大丈夫かな」と心配していたのが懐かしいです。
いつも肌身離さず持っていて、結構時間を食うスマホも、なくても全然生活には困らないということを学ばせていただきました。
それだけでなく、一日の時間の長さというのに気付き、いかに自分がスマホに時間を割いてしまっているかも痛感しました。
また、この2日で行った修行を通して、自分は少ししっかりしようとすれば出来るかもしれないということにも気付きました。
普段の生活では自分はそこまでしっかりしている訳でもなく、どちらかといえば怠けただらしないほうの人間なのですが、一緒に修行をした僕以外の三人が、少し変わった怠けた人達だった為、僕だけでもしっかりてきぱきとこなそうと心がけていた結果、
意外と自分はしっかり出来るのかもしれないと感じ始め、この修行を終えてからも心がけをしっかり持とうとすることを決めました。この修行で得た思わぬ副産物でした。
今回得た大きなものは、全ての物事や人に感謝を忘れないこと。
人への配慮、気遣い、精神的な人としての成長です。
「思考が人生を作る」
全ての自分の行動や言動は自分に返ってくる。その為、挨拶や感謝、気遣いは絶対に忘れちゃいけない。積極的に、今自分が出来ることを考え実行する。これはバイトなど、様々な所で実生活に役立つ考え方だと感じました。
これは芸人である自分にも絶対必要な考え方であり、人からの信頼を得て、
あ、この人なら仕事を依頼できるなと思ってもらえる様になる為には必要不可欠なものであるということが分かりました。
また最後には、黙々と自分の仕事や割り振られた事を実行するのではなくもっと周りを見ることが出来、積極的にそれをやるべきというお言葉を頂きました。
確かに自分は学生時代、部活の部長や応援団長をやっていたこともありましたが、これを今やっているバイトや芸人活動にも応用出来るかもしれないという自信が少しだけついたので、もっと自信をもって周りをよく見れる人間になりたいと思います。
興味深い話を一つ聞いたのですが、「仏像が息をして肩が動いているのが見える」というものでした。これを聞いたとき、中学の修学旅行で行った京都のお寺での「仏像というのは自分が見た時の年齢や心情によって見える顔の表情が違う」という話を思い出しました。
この一泊二日の修行を終えた今、あの頃行った京都のお寺にもう一度行ってみるという楽しみが一つ増えました。
今回は修行のいろはを教えて下さってありがとうございました。
これから頑張ります。