体験修行の感想文・体験談
体験修行 宿坊・滝行 20代 男性
前回、三日間の修行を終えた時に書いた感想文では、自分が今まで直せなかった問題の重さに気づきそれを受け入れることが出来た、ということを書きました。
私はその後の三日間でその問題を改善するきっかけを掴むことを目標に修行に臨みました。その中で私は「恩返しをする」ということを意識して生活してきました。私はこの六日間の天光寺での生活でたくさんの方々にお世話になりました。修行の指導やその他の様々な話をしてくださった聖賢先生、職員さん、又、生活の中で寝食をともにし、修行や掃除、その他の行動を一緒に協力してやってくださった他の宿泊者の方々です。
この人達へ恩返しする気持ちで修行や掃除に励みました。そうすることで私は人が幸せな気持ちになる為に自分に出来ることはないか、考えながら生活できるようになりました。私は「誠実で素直な人間」になる為にここで修行してきましたが先に述べたように、人の気持ちを考えて行動することで「誠実さ」の部分を体現できるという答えに辿り着くことができました。
またその上で、自分の言動だけでなく他人の言動に対しても良いものは良いもの、悪いものは悪いものとしてしっかり区別をすることで自分の信念や目標に基づいた素直な言動をすることができる人間になれると感じました。私はまだ具体的な信念や目標を打ち立てられたわけではありませんが、「誠実で素直な人間になる」という今回の修行で得られた覚悟が揺らぐことだけは決してないように、家に帰ったら学業や生活面におけるそれを考えていきたいと思います。
今まで私は嘘をつくなどの他に大学一年生の春休みに素行の悪いグループと交友関係を持ち、その中で家族や学校、友人に多大な迷惑をかけてしまいました。これは私の心の弱さが原因で目の前の享楽だけを考えた結果でした。天光寺を出たら生活の中でまたそのような人達からの誘いがあるかもしれません。しかし、ここで体得することの出来た「良いものは良い、悪いものは悪い」といえる素直さを決して忘れずに自分で決めた信念や目標を達成できるようにします。