企業研修の感想文・体験談
企業研修 感想文 30代 男性
二泊三日の研修を終えて、まず第一は、「積極的な姿勢」で挑む事の大切さ重要さを学びました。会社に入り、その中で生きていくためには、教えられた事以外に、自ら積極的に勉強し、会社にとって必要な人間にならなければいけないと感じました。その中で、消極的でいる事に意味がない事を研修で学んだので、今後、積極性のある行動をしていこうと考えています。
そして第二は、「忍耐力」です。苦しい修行でも諦めずに成しとげられるように努力すること。今回の研修では、元々ヒザが悪く正座や片ヒザをつく姿勢ができず、ずっと同じ姿勢でいることがかなり辛かった印象です。何度も体勢を変えたりしていたので一つの事に集中してじっとしていることができなかったのは、とても残念で悔しいです。
第三は、「感謝」です。今回の研修では、朝起きた時、食事の前後、寝る前、修練前後など、ほぼ全ての行動を行う時に仏様に感謝をしていました。これについては、今回の研修だけではなく、普段の生活の中でも置き換える事ができると感じました。例えば、会社に出勤する時は、車で移動します。この車も自分の知らない人がつくっています。電車での移動も、毎日当たり前のように利用し、事故もなく無事出勤できるのは、運転手であったり、鉄道に関わっている人がいます。食事も同じことが言えます。このように、自分と直接関わってはいないけれど、普段何気なく生活している中には、大勢の人が関わっていて、一人一人に感謝の言葉は言えませんが、それと同じぐらいの気持ちを持って常日頃から生活していき、自分も誰かに感謝される役に立つ人間になれるのではないかと思いました。
ここからは、修練についての感想を書きます。一日目、まずは自己紹介をやりました。簡単な自己紹介なのですが、大きな声ではっきりと言わなければ何度もやり直しさせられました。何度もやるうちに、最初は恥ずかしさもありましたが、それもなくなりできるようになりました。大きな声で自己紹介する機会はなかなかないので良い経験ができました。
その後、お百度参りど滝行を行いました。お百度参りでは、約20m程走り、「南無大使遍照金剛」を唱えながら、108往復走りました。それが終わったらすぐに滝行へと向かいました。車で10分程走り、そこからさらに10分程斜面を上がると、小天狗の滝があります。着いたらまずは、一人一人、手、足、首と塩と酒をかけてもらい、山の神、水の神に感謝の言を伝え、滝へと入ります。想像していた以上に水は冷たく、水圧もあり、息をするのも困難でした。予想では、5分以上は楽勝だと思っていたのですが、3分ももたずに出てしまいました。自然の強さを舐めてはいけないのと、自分の根性の無さを悔やみました。
二日目、この日一番辛かったのは、三禮(さんらい)でした。光明真言を唱えながら、立って座ってを3回1セットとして行う挨拶を100セット、合計300回連続で行うもので、正座の姿勢になるのが大変で何度もヒザを強打し、途中途中休みながらでしかできませんでした。元々体力には自信はありますが、この修練は万全の状態でも厳しいと思うぐらいかなり辛いものでした。その後、写仏という仏様の絵を習字の筆で写す修練を行いました。生活していて筆を使う機会がなく、慣れないのと、仏様の絵が細かく神経をとがらせながら集中して書くことができ、写仏は研修の中でも楽しく面白くできて良かったと感じました。
三日目は、主に声出し、瞑想、そして住職の法話を聞くことができました。声出しは腹式呼吸で、腹の底から声をだす練習をし、瞑想は、「反省、懺悔、感謝」をテーマに約一時間瞑想を行いました。自分自身、反省というテーマで自分と向き合う事ができ、今回の研修や今まで生きてきた28年間、反省しなければならないことが多いと感じました。そして、その反省を活かして今後につなげていければ一回り、二回りも成長できると思います。そして最後に、住職による法話を聞きました。何のために生まれてきたのか、何故積極的に生きねばならないか、舞台と役者の演じ方、努力と知恵の使い方、また、住職のこれまでの生きてきた歴史など、どれも素晴らしい話ばかりですが、自分は序盤に書いた通り、「積極性」の話に魅力を感じました。積極的なことでチャンスは増えていくし、それによって多くの人と出会い、人脈やお金など大きな財産が手に入る可能性も高くなるということに感銘を受けました。
今回の研修を通して、普段経験できないことを多く経験できたこと、お寺で生活していく中でのしきたりや風習、一つの事に長い時間集中する力など教えて頂いたことを今後の仕事の中で活かしていきます。