臼杵山 真言宗 天光寺

東京都西多摩郡檜原村にある天光寺では「企業研修」「社員研修」を行っております。「除霊」「お祓い」や「水子供養」「先祖供養」「護摩焚き(供養)」のご相談はもちろん、「ヒーリング」「体験修行」「滝行」「写経」「瞑想」といった半日体験修行ができます。

感想文・体験談

企業研修の感想文・体験談

今回初めてお寺での研修に参加しました。二泊三日の研修で学んだことは、与えられた課題に対し一生懸命に取り組むことや、すぐには諦めないことです。また、今までの人生で関わってきた方々に感謝する気持ちを養うことができました。

お寺に到着し、最初に行ったのが大きな声で自己紹介をすることでした。日常生活では大きな声を出す機会がなく、仕事で名刺交換をする際にも相手に届くくらいの声の大きさしか出していませんでした。自分の名前を大声で話すのは小学生ぶりだったので、少し恥ずかしい気持ちもありましたが、腹から声を出すことによって、体の中に溜まっていた何かが外に出たような気がしました。

次に行った研修が、お百度参りでした。これは、弘法大使像の前にある約20メートル柱のお百度を「御宝号」を大きな声で唱えながら、百八往復走ってお参りをするものです。走って止まってを繰り返していくうちに息が乱れて御宝号を唱えることが辛くなってきましたが、声を振り絞って出すことで自分を奮い立たせることができました。また、新卒の二人には負けたくないと言う気持ちもあったと思います。

お百度参りの後は滝行を行いました。春になっとはいえ、山の水は冷たく、足を水に入れただけでも体がこわばるくらいでした。塩と酒で体を清め、顔、胸、両肩に水をかけ、桶の水を頭からかぶり、意を決して滝の中に入りました。全身で受ける滝は、水圧と水の冷たさで集中していないと呼吸をすることができませんでした。立った状態から滝つぼに座り、水の冷たさに負けないように、体に意識を集中しました。肩で息をすると、呼吸が浅くなってしまうため、腹式呼吸を意識し、冷たいという感覚は、何か違うものだと思うようにしました。滝に打たれていた時間は4分ほどでしたが、体を集中させることによる精神的な疲労感がすごくありました。この滝行では、達成感があったのと、自分の体に向き合う感覚を養うことができました。日常生活では感じることができない経験をすることができて良かったと思います。

滝行を終えてからは、般若心経を唱えました。般若心経は、釈迦御一代の経七千巻より選ばれた、わずか二百六十文字で構成されているとの説明を受けました。そのため、一文字一文字はダイヤモンド以上の大切な言葉であり、その言葉の重みをかみしめながらお経を唱えました。仏様の前に座ってお経を唱えることによって、見守られているような感じがしました。

夕食後は、写経を行いました。お経の一文字ずつを筆で書き写していく作業です。墨を使った筆は久しぶりだったので、文字の太さが一定ではなく、難しかったですが、お経のありがたい言葉を丁寧に書くことを意識しました。集中しているとあっという間に時間が過ぎ、終了予定時間を超えてしまいました。この写経では、集中力を持続させることを学ぶことができました、

食事や終身準備では、全員で協力して行いました。食事は精進料理でしたが、味付けがしっかりしており、おいしく頂くことができました。

二日目は、起床後、寺内の掃除を行いました。それぞれ役割分担を決めて、効率よく掃除ができるようにしました。

朝食後は、腹式呼吸による声出しと瞑想を行いました。声出しでは、体のすべての空気を外に出すイメージで、心を落ち着けながら行いました。瞑想では、「反省、懺悔、感謝」をテーマに行いました。自身の反省では、仕事上で、測年度自分のチームのメンバーに苦労をかけさせてしまったことを考えました。もっと自分にできることはなかっただろうか、あの時こうすれば良かったのではないかと考えていました。また同時に、忙しい時期を全員で乗り越えることができあことに改めて感謝することができました。

普段はこのような時間をとることはなかったので、自分の気持ちを整理することができたのと、今年度は、昨年度と同じ状況になることがないよう考えることができました。

昼食後には、三禮を行いました。立って座ってを3回1セットとして行う挨拶を100セット、合計300回行うものです。私は、連続で180回しか行うことができませんでした。しかし、立ち上がることができなくなるまで気力を振り絞っておこなえたことは、自分の中でもよい経験となりました。

研修の最後には、住職の話を聞くことができました。その中で印象に残っているのが、行事にも積極的に取り組むこと、そうすればチャンスが訪れるという言葉です。住職ご自身の経験から何か行動を起こすことによって道が開けると言う話を聞いて、自分もそういう経験をしたいと思いました。仕事でも私生活でも、積極的な行動を心掛けたいと思います。

今回の研修では、新人の引率という立場で参加しましたが、非日常生活の中で自分を見つめ直す良い機会となりました。住職をはじめ、職員の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。