得度・四度加行・灌頂
得度とは
仏様と縁を結ぶ事。今までの自身に別れを告げ、新たな仏様の子(仏弟子)として生まれ変わる事を意味します。得度は「取る」ものではなく「授かる」ものです。
仏弟子になることは自ら菩提(如実に自分の心と姿を知ること)を求め悟りに近付き(自利行、彼岸に渡る)、同時に救いを求めている人々に手を差しのべて仏道を施す(利他行、衆生済度)「二利双修」と言います。
この中で、得度のみの方を在家得度、僧侶を目指される方を出家得度と言います。
臼杵山真言宗天光寺では、一般の方々から、僧侶を志す方々まで、どなたでも得度を授けることができます。 僧侶になるためには、師僧(しそう)のもとで、得度(とくど)を授かり、修行をしていきます。そのために、師僧から法名(僧名)を授かります。
僧侶になることは、仏の祈願を固く信じ、すべてのものの本性(ほんしょ)は、清浄(しょうじょう)な心であることを、ありのままを知ることです。そして自分自身の精神を修行し、悩める方々を救済、自己改革を行うことで、ご自身の健康と夢を実現することができます。
このように、得度を授かることによって、人としての生きるべき方向(道)と守るべき規律(戒律)、そして人生の目的(自己改革)を得ることができます。
得度・四度加行・灌頂の目的
- 自分の生きる目的をつかみたい方
- 生きがい、やりがいを見つけたい方
- 人に役立ちたい方
- 定年期に第二の人生を見直したい方
- 対人関係に悩んでいる方
- 自己改革をしたい方
- 精神力を強化したい方
- 障害・問題を克服したい方
この他にも密教には、水行、瞑想、お百度参りなど、様々な修行法があります。
詳しくは各種修行(修行と得度)をご覧ください。
四度加行(しどけぎょう)
四度加行とは自らがこの身このままで、大日如来の境地に達し即身成仏を体現して、密教僧侶必修の行法であります。
僧侶になるためには、師僧(しそう)のもとで、得度(とくど)を受け、僧籍(そうせき)を頂きます。
そして、灌頂(でんぽうかんじょう)という儀礼を受け佛様と縁を結びます。このままで灌頂の前に、必ず行(ぎょう)をするのが「四度加行」です。
この行は大切な修行の一つです。四度とは、十八(じゅうはち)、金剛界、胎蔵界、護摩と呼ばれる四つの修法のことで、どれも真言宗の基本となります。
弘法大師より受け継がれてきた教えを、心と身体に染み込ませる、それが「四度加行」なのです。