体験修行の感想文・体験談
体験修行 宿坊・滝行 30代 男性
今回の体験修業では、滝行やお百度参り、写経などの行、掃除や食事の準備など寺での生活の体験、先生や職員の方のお話を聞くことなどができそれぞれ多くのことを学び今後の生活に活かせる気づきを得ることができました。
行を行って得た物は自信と達成感です。体験修行中に行ったものは、どれも簡単にできる物ではありませんでしたが、特に辛いと感じたのは滝行です。体験修業中2回滝行に挑戦し、結果として2回とも制限時間以上行えましたが、何回やっても順番を待っている間の不安や行の最中の辛さはなくなりませんでした。その様な精神的に追い込まれた状況での挑戦で、しっかりと結果を残せたことはプレッシャーに弱い私にとって大きな意味があったと感じました。
寺での生活の体験で得た物は効率性と連携の大切さの再理解です。建物の構造が複雑だったり、スケジュールが過密だったりする寺の生活においては時間をいかに有効に使うかが大切でした。物一つ取りに行くだけでも動線が長くなってしまうのでどの様に動けば最も効率的なのか考えながら動くことが必然的に求められたため、自然と何か行動を起こす前に一度考えるという行動を取ることができました。掃除や食器の片づけの場面では、行う内容や人数によってどの様に役割分担をすれば効率的に無駄なく動けるようになるか様子を見たり、声かけをしたりすることが重要でした。大切ですが忘れがちな基本的なことを改めて学ぶことができました。
先生のお話で学べたことは色々ありましたが、特に強かったのは、「積極性を持つ」というキーワードです。色々な話を聞く中で私はこの言葉の意味を「自分の力を信じて問題に恐れず立ち向かっていくこと」と捉えました。自信がなく問題が起こる度に不安が強くなり行動が起こせなくなったり、非効率的な動きをしてしまうことが多い私にとってこの言葉は大きな力になってくれるキーワードになりました。
二泊三日の体験修行で今後の生活に活かせる色々な学びや気付きを得ることができ意識も変えることができたと思います。3日間お世話になりました。本当にありがとうございました。