企業研修の感想文・体験談
企業研修 感想文|30代 男性
住職ならびに天光寺の皆様、この度は貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。普段仕事が忙しく、自分の内面を振り返ることはおろか、他人を思いやることも忘れがちになっていました。この修行体験を通して、他人への感謝や思いやりの心の大切さを、改めて感じることができました。
この2泊3日の研修は、恐らく私一人では乗り越えられなかっただろうと思います。他者の存在が自分の心を強くしてくれたからこそ、乗り越えられたのだと実感しています。
2日目ともなると疲労もたまり、ただ座っているだけでも足腰が痛く苦痛に感じました。もし一人で来ていたなら、甘えから姿勢を崩したり、休憩したりしていたと思います。しかし同じ研修の参加者の存在があるので、行を適当にこなしたり辞めたりすることは、考えもしませんでした。自分が脱落すると皆に迷惑がかかるというよりも、ここにいる皆で研修を乗り越えたいという思いが自然と浮かんできました。
この度の修行体験から、やはり人というものは一人では生きられず、支え合って生きているのだと理解しました。それと同時に、私が普段周りの人間に配慮が足りなかったことにも気付かされました。いつも家事を完璧にこなしてくれている妻にも、いつしか感謝の言葉をかけることが少なくなり、いつの間にか当たり前にすら感じていました。それに気がつけただけでも、参加できて有難いと思えます。
私にとっては、他者の存在に感謝できるようになれたのが、この研修での一番の収穫でした。家族や友人との関わり、職場の人間関係、様々な関わりの中で修行体験で得た感謝の心を忘れないよう生きていきたいと思っております。