お祓い・除霊の感想文
お祓い・除霊 感想文|20代 男性
午前0時頃、とあるキャンプ場友人二人と散歩をしている時に昼間ハイキングコースなどで通る吊り橋に差し掛かりました。
今まで感じていた雰囲気とは違う不気味なものを感じた私は引き返そうと思ったのですが友人の一人が「行ってみよう。」と言い先に行ってしまいました。
昼間通っている橋であること、友人が先に行ってしまったこと、何故か同時にその橋に興味を持ってしまったこともあり橋を渡ってみることにしました。
橋を渡りきり向こう側まで着いた時、唐突に何かの気配を感じた私は友人を置き去りに走って引き返し自分の寝泊りしている部屋まで戻りました。
明るく近くに人が寝ている状況に安心した私は寝ようとベットに横たわりましたが何故か心が落ち着かない。
なかなか眠りにつけなかったのでベットに横たわりながら携帯電話をいじっていると、時折物音と何かの気配を感じるようになりました。
気のせいだと思い寝ようとしたのですが物音は次第に大きく、気配は徐々に近づいてきて全く眠れませんでした。
時刻は午前2時。
物音は壁を殴るような激しい音、気配は殺気のような強いものになりました。
恐怖と冷や汗が止まらずどうしようもなくなった私は物音と気配がする部屋のドアを思い切り開けてみました。
何もありませんでした。
ドアを開けてから物音と気配がしなくなったのでようやく寝れると思った私はベットに横になったのですが、しばらくするとまた物音と気配がし始めこの部屋にはいられないと思い外の明るい集会場のような場所で朝が来るのを待ちました。
しばらくして気がついたらなんだか身体がだるい。
寝不足や疲れではない異様なだるさを感じ危機感を覚えました。
このままでは不味いと思ったのでお祓いをしたいと家族に電話で相談をしたら調べてくれてそうして天光寺を見つけました。
当日予約は難しいだろうと思い無理を承知で電話してみたところ、快く引き受けてくれて安心しました。
キャンプ場から天光寺に向かうまでの間、心が落ち着かない感覚がありましたが、お寺でしっかりお祓いをしてもらえば大丈夫。という気持ちでいました。
今考えると危機感が足りてなかったと思います。
天光寺に着き住職から説明を受けお祓い中に体が勝手に動き出してもそのままにしてくださいと言われました。
それを言われて正直体が勝手に動き出すことなんてありえないから大丈夫だと思いました。
しかし、いざお祓いが始まると自分の意思とは関係なく体が震え始めとても驚きました。
お祓いが進むにつれ体の動きが大きくなり最終的には暴れだし叫び声を上げ始めたのをはっきりと覚えています。
お祓いの最中もずっと自分の意識はありました。
考える事は出来るし体の感覚もあるけど、体が動かせないという不思議な感覚でした。
もう一生経験することはないでしょうし、もう二度と経験したくない感覚です。
お祓い中にいろんなことを考えていたのですが、体の主導権が取られ感情表現が一切出来ない状況でした。
ですがお祓いが進むにつれ次第に体の主導権を持っている何かの力が弱まり、自分の意思で除々に体を動かせるようになりました。
しかし、その状況でも気を抜いたり心が少しでも弱くなると体が動かなくなる。
精神世界での体の奪い合いのような感覚です。
心を強く持たなければならない、戦う意思を持たなければならないのはとても難しかったです。
長いお祓いが終わり体を取り戻したのですが、それでも気を抜いたら取り返されそうな気がして冷静さを取り戻すことが出来ませんでした。
正直信じていませんでした。
しかし、この出来事を経験して今までの常識がひっくり返ったようでした。
今では目に見えないことがあることを知っています。
とにかく衝撃的な出来事でした。
今もこうして命があり生きていられること。
そして、お祓いをしてくれた天光寺、天光寺住職には感謝の気持ちしかありません。
ありがとうございました。